意外と身近な金融工学(ポスター) |
平成19年度理学部公開講座 「意外と身近な金融工学」 のご紹介 |
現代社会の基礎知識!
現代社会には多種多様なリスクが存在するため、資産を運用したりローンを借りたりする際には、そうしたリスクを適切に回避(ヘッジ)することを考えなければなりません。長く続いてきた低金利の環境の下、金融機関は、従来の預貯金よりも収益性が高いという謳い文句で、特約付き預金や投資信託などの新しい金融商品の販売にも力を入れてきました。しかし、こうした金融商品は説明を聞いても仕組みが複雑でよく分からないことも多く、本当に購入してよいのか迷うこともあります。
|
 |
この講座では、東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科准教授の中川秀敏氏(松本深志高校出身)を講師に迎え、もはや現代人の必須の基礎知識となりつつあるファイナンスの考え方を身近な事例を題材に講義していただきます。具体的には
- 金融工学入門
- 住宅ローンと金融工学
- 中小企業と金融工学
- 天災と金融工学
などをテーマに、金利スワップ・信用リスク・証券化・天候デリバティブなどを取り上げます。
現代の金融工学は,純粋数学の一分野とみなしてよいほど高度な数学的理論になっていますが、この講座では素朴な考え方に重点を置いて、どういう仕組みになっているかを易しく解説します。
また時間に余裕があれば変額年金についても語っていただく予定です。 |
公開講座名 |
意外と身近な金融工学 |
主催部署 |
信州大学 理学部 数理・自然情報科学科 |
対象 |
大学生・社会人・定年退職者 |
定員 |
30名 |
会場 |
信州大学 理学部 (松本キャンパス) |
開催日 |
平成19年11月18日(日) 午後1時〜午後6時
午後1時に信州大学理学部(松本キャンパス)にお集まりください。 |
持ち物 |
筆記具および電卓(簡単な計算ができるもの)をご持参ください。 |
申し込み先 |
信州大学理学部学生支援グループ 公開講座担当 (受講料5,400円)
〒390-8621 松本市旭3−1−1
TEL 0263-37-3320
受付は平成19年11月16日(金曜日)までとさせていただきます。ただし定員になり次第締め切らせていただきます。 |
お申し込み方法 |
- 直接お申し込みの場合
受講料 5,400円を持参のうえ、理学部学生支援グループ(受付は平日の8:30〜17:15)で直接お申し込みください。
- お電話にてご予約の場合
上記の学生支援グループに電話で予約を済ませた後、申込書に必要事項を記入のうえ、受講料5,400円(現金書留または無記名の定額小為替)とともに学生支援グループへ郵送してください。申込書が印刷できない場合は、郵送させていただきますので予約時にその旨お伝えください。
|
問い合わせ先 |
信州大学 理学部 数理・自然情報科学科
TEL 0263-37-2449 |
受講にあたって |
金融の理論は、実は現代社会のいたるところに浸透している基礎理論ですが、その考え方はあまりよく知られていません。よくニュースで、それもよくないニュースのときに耳にすることが多いものでもあります。金融工学の考え方を知ると現代社会の仕組みもみえてくると思います。気鋭の研究者であると同時にわかりやすい解説で知られる中川先生と共に、難しく考えずに気楽に勉強してみたいという方々のご来聴を歓迎します。 |
|
|
|
|
 |
コラム
バブル崩壊・超低金利・デリバティブ取引失敗・不良債権・インサイダー取引・年金問題・サブプライム問題……金融のニュースというとこういう悪いイメージが先行しがちですね。でも、金融の理論というのは、決してそういう悪ニュース用のものではありません。
異常気象・地震・不慮の事故・倒産……そういった様々な危険を回避するための知恵の結晶なのです。以前は保険という考え方で回避しましたが、この多様性のある現代社会ではそれには限度があって、違った考え方が必要なのです。
巨大なショッピングビル・大作映画・または独立系の映画・巨大遊園地……こうしたものが最近増えていると感じませんか。それを可能にした理論は何でしょう。
銀行が勧めてくる普通預金・定期預金以外の「金融商品」って何なのでしょう。何のためにあるのでしょう。(銀行がもうけるため?いやいやそれだけなら誰もそんなの買わないのです。)
この社会はどうやって危険を回避しようとしているのか、その考えを知らないと、時代に取り残されるかも?! |